お知らせ
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2022.08.30
みなさんは最中の歴史をご存知でしょうか?
最中の原型は、クレープ状の半生菓子のうすやきであるといわれています。
もち米の粉に水を入れてこねたものを蒸し、薄く延ばして円形に切りそろえたものを焼き、
仕上げに砂糖や水飴、糖蜜をかけていたそうです。
江戸時代には小型のソースせんべいの様な干菓子にあんを挟んだ菓子が考案されました。
その後も改良が加えられ、明治期以降に現在の形の最中の皮が完成したといわれています。
この皮であんを挟んだ最中が、やがて全国的に広まりました。
拾遺和歌集にこのような源順の歌があります。
池の面に照る月なみを数ふれば今宵ぞ秋のもなかなりける
公家たちが、宮中で行われた月見の宴で白くて丸い餅菓子が出されたのを見て、
会話の中で「もなかの月」という言葉が出たことから、そのまま菓子の名前として定着したという由来があります。
江戸時代に考案された最中の原型も、この話が元になっているといわれ「最中の月」と命名されていました。
後に円形でないものが出回り始めた後は、単に「最中」と称されるようになったといわれています。
寿の三色最中本舗では、創業当時「小豆」「白あん」「抹茶」のあんが入った最中を別々の商品として店頭で販売していました。
ある時、お客様から「どれも食べてみたいが、一度に三個は大変だから、一個の最中に三種類のあんを入れたらどうか」という声をいただき、そこから看板商品「三色最中」が誕生いたしました。
最中の長い歴史を感じながら「三色最中」をどうぞお召し上がりください。